セックス依存症の夫を持つことで、妻は大変苦しい思いをするはずです。
セックス依存症の治療は、筆舌に尽くし難い困難があるのです。
そんなセックス依存症の治療と、その治療に妻は寄り添うべきか?ということについて
ソレア心理カウンセリングセンターというカウンセリングセンターの高間さんにお話を伺いましたので、書かせて頂きますね。
セックス依存症は、その名の通り「依存症」です。依存症とは衝動のコントロールが問題の疾患ですね。
一般的に依存症と言われる疾患への対応では教育は意味を持ちません。いくら教育してもダメなんです。
掲示板に投稿して頂いたケースのように、セックス依存症のプログラムを一定期間終了してもすぐに元へ戻るケースもよくあります。認知へ働きかけるセラピー(認知行動療法)にも限界があるのです。
セックス依存症の人が変わるには、まずは、自分で自白できるようにならないといけません。教えてもらうのでは何の足しにもならないのです。
自分で吐ける(自白できる)ということは、頭ではやっていません。感情(身体)がやっているのです。だからその先の希望が見える。
頭だけで理解して口先だけで言ってても希望は見えないわけです。
例えば、掲示板に投稿いただいたように、
「自分は落ちる所まで落ちた。本気で依存症から抜け出したい。こんな自分では生きて行けない。」と自白して、
「子ども時代のトラウマを引きずっており、それを深いレベルで癒さなければ変われない」と苦しみながら涙を流す。
ここまで来て始めて治療のスタートラインについたことになります。ここがセックス依存症の治療の始まりなのです。
ただ、このセックス依存症の治療をはじめられる状態になるまでには、非常に長い時間がかかります。
普通の人間の感覚では、おそらく逃げたくなってしまうことでしょう。だから、それに妻がつきあうかどうかは、妻自身が決めることです。妻自身の判断で決めて良いことです。
妻だから付き合わなくてはならないということではありません。付き合わなくっちゃ、と自分を追い詰めてしまうのはナンセンス。
つきあってもいいし、つきあわなくてもいい。これだけは、覚えておきましょう。