カンジダ症は夫の風俗が原因??〜n★hiさんからのご質問にお答えします〜
こんばんは。沙々です。
今回は"妻のカンジダ症は、夫の風俗が原因か?"ということについて書きます。
n★hiさんという方にご質問をいただきました。
カンジダ症になってしまったのだけれど、
病院の先生は疲れが原因だとおっしゃったとのこと。
性行為でうつるのかどうかが知りたい、ということでした。
結論から申しますと、病院の先生は本当のことをおっしゃっていると思います。
また、性行為でカンジダ症は移ります。
どちらかと言えば、カンジダ症は男性から女性にうつることの方が多いので、
もし、性行為感染が疑われるのであれば、ご主人から移された可能性も否めない、
ということになります。
さて、「そんなの、ネットにいくらでも情報があるんじゃない?」って思われる方も
いらっしゃるかもしれません。
でも、知りたいことについて、ネットで調べれば調べるほど、
ドツボにはまることってありませんか?
いろんなサイトを見てまわると、サイトごとに書いていることが違って
何がなんだか・・・・という現象。こういうのって困ってしまいますね。
カンジダについても、このワケワカンナイ現象に陥ってしまう1つだと思います。
理由は、よく知らずにブログを作ってしまっている人が多いためです。
n★hiさんは、カンジダ症のことを調べていて、
ワケワカンナイ現象に陥ってしまったのです。
その点、沙々は実体験もしておりますし、
きちんと性感染症の授業も受けていますので
少しは、他のブログよりはお役に立てると思います(^^)v
では、そもそも、カンジダ症って何?というところから説明させて頂きます。
カンジダ症は、すごく簡単に言うと
"カンジダというカビがたくさん生えてしまった状態"です。
カンジダ症の原因は真菌という、いわゆるカビで
体の、主に粘膜にいつもいる菌です。
つまり、カンジダはカビで、
そのカビが異常増殖した状態→かゆみ・おりものの増加等の症状が出る、
これがカンジダ症という病気です。
カンジダは粘膜にいるので、膣だけでなく肛門にも、口の中にもいます。
だから、口や喉のカンジダ(口腔カンジダ、咽頭カンジダ)というのも、
もちろん存在します。
他に食道カンジダ、皮膚カンジダなども存在します。
つまり、とても身近なものであり、誰がなってもおかしくない、ということは
お解り頂けたと思います。
さて、女性の膣で発症する性器カンジダの原因ですが、
これはもう本当にいろんな原因があります。
もちろん、性行為で簡単に移ります。
なので、一種の性行為感染症(性病)でもあります。
ただ、それだけではありません。
自発的に性器カンジダが発症してしまう場合があります。
どんな場合かといいますと、以下がカンジダの原因になります。
1)体の調子が悪い、過労が続く、強いストレス
これらが原因で体力や免疫力が落ちると、
菌に対する抵抗力が低下してしまって、普段はおとなしくしている
カンジダが異常増殖するためにかゆみが起こったり、
おりものが増えたりするのです。
2)生理前や妊娠中、ピルの服用をしているとき
女性の膣内はいつもは酸性の粘液で守られているので、
必要以上に菌が増殖することはありません。
でも、女性ホルモンのバランスが変化すると、膣粘液の自浄能力が
低下することがあり、カンジダが異常増殖することがあります。
3)抗生物質を飲む
風邪などで病院にかかると、必ずと言っていいほど処方される抗生物質。
この抗生物質によって、いつも性器を守っている
善玉菌などが死滅してしまうことがあります。
そうすると、体内で保たれていた菌のバランスが崩れてしまって、
真菌であるカンジダが異常増殖することがあります。
(ちなみに沙々は、抗生物質を飲むたびに性器カンジダ症になるので、
風邪をひけません(^^;)
4)陰部が蒸れる
適度に温かく湿気の多い環境は、カビの一種であるカンジダには
格好の繁殖場所となるのです。
通気性の悪い下着や衣類の着用には気をつけた方がいいですね。
5)性行為による感染
カンジダが増殖していると、性行為を通じて感染する場合があります。
これは、どちらかというと男性から女性へ感染する確率の方が高いです。
(女性から男性に感染することは、ほとんどありません。
女性器のカンジダが男性器にくっついても
構造上、カンジダがそこで繁殖する確率が低いからです。
男性器は風通しがいいですから)
なので、この記事の
『カンジダ症は夫の風俗が原因??』というタイトルについては
実際問題、なんとも言えない、ということになります。
そうかもしれないし、違うかもしれない。
なんだか、スッキリしないお答えで申し訳ありませんが、それが事実です。
n★hiさん、こんなところでよろしいでしょうか?
また、何かありましたら、ご連絡をください。お待ちしていますね。
[PR]性行為でカンジダに感染した・・・身に覚えのある方は、
他の性感染症についても早めに調べる必要があります。
なかなか病院に行けない方は、ぜひご自分で検査を!
あなたの体と未来を守るのは、あなた自身なのですから。