尖圭コンジローム(尖圭コンジローマ)の治療と予後・予防について
今回は、尖圭コンジローム(尖圭コンジローマ)の治療と予後・予防について
ウィキペディアから引用してみます。
尖圭コンジローム(尖圭コンジローマ)は、どんな予防をするのでしょうか?
*--------------------------------------------
治療
現在、薬剤治療と外科手術がある。
* 薬剤治療
1. ヨクイニン(漢方薬のハトムギ):抗腫瘍効果がある。
2. ポドフィリン液:毒性の強い樹液を精製した薬剤(組織腐食作用)
3. 5FU軟膏:抗がん剤の軟膏(DNA合成阻害作用)
4. ブレオマイシン軟膏:抗がん剤軟膏(DNA合成阻害作用)
5. ベセルナクリーム:尖圭コンジローマ治療薬
* 外科手術
1. 液体窒素凍結手術
2. 電気メス切除手術
3. 電気焼灼手術
4. レーザー光線蒸散手術
* 民間療法
1. レモン汁:効果の作用機序不明
2. ひまし油:効果の作用機序不明
3. ナスのへた:効果の作用機序不明
治療は視診で確認できるものしかできない。ウイルスは、イボ以外にも存在する可能性があり、現時点では指をくわえて発現するのを待つしかない。
自然に治癒する場合もあるが、パートナーに感染させる危険性があり、また、再発と増減を繰り返しながら症状が長期に及ぶ場合も多いので、性病科などの医師の診断を受けたほうがよい。
5FU軟膏やブレオマイシン軟膏は正常の皮膚細胞にもダメージを与えるので、皮膚炎・皮膚糜爛(びらん)・皮膚潰瘍などの副作用が出現する可能性がある。また、これらの軟膏は強力な抗生剤としての作用も持ち合わせているので、菌交代現象としてカンジダなどの真菌が増殖し、カンジダ性亀頭包皮炎やカンジダ性膣炎を併発する場合がある。
2007年12月に持田製薬から尖圭コンジローマ治療薬としてベセルナクリームが発売された。ベセルナクリームは、サイトカインの産生促進によるウイルス増殖抑制作用と細胞性免疫応答の賦活化によるウイルス感染細胞障害作用を示し、患者の持つウイルス感染防御機構を介して、病変を消失させると考えられている。アメリカ、タイなどではアルダラの名前ですでに認可済みの治療薬で、多くの患者の治療に以前から使用されており、治療の実績も高く有力な治療薬として、今後は普及していく可能性は高い。5FU使用時にある皮膚糜爛などの副作用はかなり軽度になり、患者への治療の負担も軽減されている。海外の治療実績の高い医薬品が、国内で臨床検査を再度実施し販売されるまで、ベセルナクリームの場合、6年以上たっており、その間の感染する患者が増加している状況を考えると、このケースに限らず、海外で認可済みの治療効果の高い医薬品を迅速に対応し患者に供給できる体制にすることを厚生労働省に対し今後はより強く求められている。
HPVはDNAウイルスであるため、同じDNAウイルスである単純ヘルペスウイルスの治療薬である抗ヘルペス剤が効く場合がある。手術後に抗ヘルペス剤軟膏を予防的に塗布することで再発を抑えることができる場合がある。
外科的手術では、再発防止のために、イボの根っこから性器の形状が変わるほど、えぐるように切除をしてしまう場合があるが、レーザー光線蒸散手術と抗がん剤の軟膏を組み合わせた治療を行っている病院もあり、この場合、傷も残らず良好な結果を得られる場合がある。 例)http://www.takahashi-clinic.msn.gr.jp/senmon/std.html
予後
一般に予後はよいが完治するまで長期となる。
次々と再発するので治療しても根気が必要となってくる。女性の場合は症状が無くなり、細胞診による結果が陰性となれば完治と考える。男性の場合は症状が無くなってから半年以上新しい症状が見られなければ完治したと考える。
またこのウイルスは上皮にのみ感染するため、免疫系等に記憶されることは無いことから、完治してもウイルス感染者と接触すれば同じようにまた感染する。パートナー双方が完治しない限り感染を繰り返す。
予防
VD(性行為感染症)である本病は禁欲が最大の予防策である。 一般にコンドームの使用による予防効果は極めて高いが、性器の周囲にもウイルスが潜伏していることがあるため、最近の疫学調査では必ずしも完全ではないとされている。よく、相手の性器を確認することが重要とされているが、無症候の潜伏期間である場合も多く不完全である。完全な予防法としては、以下があげられる。いずれもお互いに1年以上誰とも性行為を行っていないことが最低条件である。
* 女性
感染の可能性があるパートナーに出会ってから1年以上、そのパートナーが自分を含めて一切誰とも性行為を行っておらず、1年以上何の症状も示さなかった場合には、そのパートナーとコンドームでSEXしても99%感染は無い。
* 男性
感染の可能性があるパートナーに出会ってから1年以上、そのパートナーが自分を含めて一切誰とも性行為を行っておらず、この間何の症状も示さず数ヶ月の期間をおいて2回以上の細胞診で陰性であった場合には、そのパートナーとコンドームでSEXしても99%感染は無い。
ワクチン
米国メルク社より尖圭コンジローマと子宮頸癌の原因ウイルスであるHPV6,11,16,18型のワクチン「商品名GARDASIL(ガーダシル)」が開発され、2006年夏頃にもアメリカ食品医薬品局で承認される見込み。
HPVに感染していない女性を対象にした大規模臨床試験では80%近い予防効果があったと報告されている。すでにHPVに感染した人に対する治験は行われていないが効果は期待されている。英国グラクソスミスクライン社の開発ワクチンが2009年10月に日本でも認可された。
*--------------------------------------------
(以上、ウィキペディアから引用致しました)
※ウィキペディアの尖圭コンジローム(尖圭コンジローマ)のページは
ちょっとショッキングな写真が掲載されておりますので、ご覧になるときには
心構えをなさってからにして下さいね。