C型肝炎の治療について
今回は、C型肝炎の治療について、ウィキペディアから
引用してきました。
C型肝炎は、治療が遅くなると肝細胞がんになるといわれます。
早期に発見して、治療を行いたい病気です。
難しい言葉も出てきますが、よかったら読んでみて下さいね。
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治療
慢性C型肝炎の治療の目的は、慢性肝炎の沈静化(ALTの正常化)と、その後の肝硬変への移行・肝細胞癌発症の阻止にある。急性C型肝炎は基本的に保存的加療がなされる。急性肝炎を参照。
抗ウイルス療法
抗ウイルス治療はC型肝炎ウイルスを排除する治療である。インターフェロン療法は、リバビリン併用やインターフェロンのペグ(ポリエチレングリコール)化などによって治療成績が改善し、難治性の遺伝子型1b型高ウイルス量症例では約50%が、2型もしくは1b型低ウイルス量症例では80%近くがウイルス学的著効(SVR)が得られるようになった。
* 薬物治療
インターフェロン(IFNα)を基本とし、IFNα単独療法から、IFNα2b(イントロンA®)+Ribavirin(リバビリン)併用療法の開発によって治療法は大きく発展してきた。現在では体内停滞時間を持続させたポリエチレングリコールを付加したペグインターフェロン(PEG-IFNα)+リバビリンの併用療法が中心となっている。
* PEG-IFNα2a(ペガシス Pegasys®)+Ribavirin(コペガス Copegus®)
* PEG-IFNα2b(ペグイントロン Pegintron®)+Ribavirin(レベトール Rebetol®)
C型肝炎ウイルスに対する治療効果は、ウイルスの「serotype(血清型)」によって類別され、1群に類別される場合は48週投与を施行し、それ以外に類別される場合は 24週投与を行う。治療効果は血液検査にてHCV-RNA量を測定して評価する。治療終了後6ヶ月の時点までHCV-RNA陰性が持続している状態を「ウイルス学的著効(SVR:sustained virological response)」と言う。
また、難治性の遺伝子型1b型高ウイルス量症例に対しては以下の単剤投与の効果も高い。
* Consensus-IFNα・IFNαcon1(アドバフェロン Advaferon®)
また、現在プロテアーゼ阻害薬が海外において治験中で、遺伝子型1型に対してのSVR成績が良好と報告されている。
* Boceprevir
* Telaprevir(VX-950®)
* 血液浄化療法
VRAD(virus removal and eradication by DFPP:ウイルス除去療法または血液浄化療法)と呼ばれ、IFN治療に血液透析を併用することで治療効果を高める目的で施行される。2008年4月から保険適用となった。
* スタチン+ペグインターフェロン+リバビリン
SVR率を向上させる為の条件として、早期のウイルス陰性化が必要になってくる。4~8週までに陰性化を得られた場合の最終的なSVR率が難治例の1型高ウイルス量でも高いことから、現在では前述のVRADを初め試行錯誤されている。中でも多くの専門医が実施しているのがスタチン(脂質異常症治療剤)の併用で行われる3剤治療である。特に一度インターフェロン治療を行ったが再燃した患者に選択として考慮される。臨床学的信頼性は低いものの、安価でかつ可能性のある療法として現在は選択されている。その他にも併用薬は色々と試されているが2011年発売予定のプロテアーゼ阻害薬が出れば選択からは外れる見込みである。
肝庇護療法
抗ウイルス療法以外に、ALTの正常化を計る目的で、以下が用いられる。
* グリチルリチン(SNMC:強力ネオミノファーゲンC®)
* ウルソデオキシコール酸(UDCA:ウルソ®・ウルソサン®)
* 肝臓加水水解物(プロヘパール®)
* 小柴胡湯(漢方):IFNとの併用は間質性肺炎のリスクが高まるとのことで併用禁忌薬
その他
* 血中の鉄分が肝障害を与えるとし、瀉血療法を用いることもある。(鉄による酸化ストレスを軽減すると考えられている。)
* シクロスポリンを併用している肝/腎移植後や乾癬を合併したC型肝炎患者では、HCVの増殖が抑制されることが観察されている。研究ではシクロフィリンがHCV複製に重要な働きをしていることが示唆されている。(タクロリムスでは抑制されない。)
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(以上、wikiより引用致しました)