B型肝炎の予防と治療について
今回は、B型肝炎の予防と治療について
ウィキペディアから引用したいと思います。
B型肝炎は、性行為だけで感染するものではありませんが、
でも、性行為感染症でもあるのです。
wikiの説明を、一度は読んでみて下さいね。
*-------------------------------------------
予防
VD(性行為感染症)としての本病は性交渉を持たないこと、又、不特定多数(確率的にその中に感染者が含まれているため)との性行為の自粛によって予防できる。又、コンドームの着用である程度予防することができる。
B型肝炎ウイルスに対しては、高HBIG(高力価HBs抗原ヒト免疫グロブリン)・HBワクチンにより感染の減少がみられる。
母子感染予防
現在、B型肝炎キャリアの多くは母親からの垂直感染(母子感染)であり、外国では母子感染予防の為、B型肝炎ワクチンを乳児期に定期接種している例が多い。日本では、母子感染防止対策事業として、妊婦に対するHBs抗原検査が実施され、健康保険によりHBs抗原陽性妊婦からの出生児へ、抗HBs人免疫グロプリン投与・B型肝炎ワクチン接種を施行している。
* 接種スケジュールは、一般的には1回目と2回目が4週間間隔(米国では30日)、2回目と3回目が半年間隔である。10年間抗体維持。
* 緊急接種の場合(緊急でハイリスク暴露になる可能性がある場合)、米国では次の接種法が承認された。1回目と2回目が1週間間隔、2回目と3回目が2週間間隔、3回目と4回目が1年間隔。これで、10年間の抗体維持ができるとされる。
水平感染防止
労災事故防止(対象 医療関係者・救急関係者等)の観点から実習前の段階からB型肝炎ワクチンの接種が望ましいとされているが、日本では労働安全衛生法上の義務にも関わらず一部の医療機関でB型肝炎ワクチンの予防接種の未実施や接種費用の一部の自己負担を請求している等の問題がある。
渡航者もB型肝炎ワクチンの接種対象となる。日本製、または、日本で承認されているB型肝炎ワクチンの抗原量は10マイクログラムであり、日本以外の製品の20マイクログラムの半分量であること、また、いずれの場合も、"low responder"や"non-responder"という、抗体産生反応をしにくい被接種者がいることも熟知されたい。
治療
慢性B型肝炎の治療の目的は、慢性肝炎の沈静化(ALTの正常化)と、その後の肝硬変への移行・肝細胞癌発症の阻止にある。急性B型肝炎は基本的に保存的加療がなされる。急性肝炎を参照。
抗ウイルス療法
抗ウイルス治療はB型肝炎ウイルスを排除する治療である。B型肝炎ウイルスは自然経過において排除抗体(HBs抗体ないしHBe抗体)を取得し、ウイルスの活性化が沈静化していき、これを「セロコンバージョン(seroconversion)」と呼ばれているが、抗ウイルス治療はこれを促していくことを目標としていく。治療適応は「HBe抗原陽性無症候性キャリア」・「慢性B型肝炎」・「B型肝硬変」である。
抗ウイルス治療の基本は、以前はインターフェロン(IFN)であったが、核酸アナログ製剤の登場によって治療成績も改善している。ただ、核酸アナログ製剤には、耐性ウイルスが出現することも多く、それによる急性肝炎(breack through hepatitis)が発生することも少なくない。
* インターフェロン(IFN)
* IFNα (スミフェロン®、オーアイエフ®)
* IFNα2b(イントロンA®)
* IFNβ (IFN®、フエロン®)
* 核酸アナログ製剤
* ラミブジン Lamivudine(ゼフィックス Zefix®)
元々HIV治療薬として開発された。耐性ウイルス出現が多く、近年は新規使用には用いられていない。
* アデフォビル Adefovir(ヘプセラ Hepsera®)
ラミブジン耐性のウイルス治療薬として承認された。ラミブジン耐性ウイルス出現時にラミブジンと併用で用いられる。
* エンテカビル Entecavir(バラクルード Bareclude®)
ラミブジンよりウイルス抑制作用が強力で、現在はほぼ核酸アナログ製剤として第一選択で用いられている。催奇形性があり、妊娠の可能性がある女性には投与できない。
* テノフォビル Tenofovir(ビリアード Viread®)
核酸アナログ製剤の次世代薬。日本ではB型肝炎には未承認。抗HIV薬としては日本・海外で広く使用されている。B型肝炎ウイルスに対しても海外では良好な成績が報告されている。
* テルビブジン Telbivudine:LdT(Sebivo® Tyzeka®)
* クレブジン Clevudine(Revoivir®)
基本的に年齢によって治療選択される。
* 35歳未満:免疫応答によるセロコンバージョンが期待され、免疫賦活作用もあるIFN治療が選択される。ウイルス量が多い場合、核酸アナログ製剤との併用療法が行われる。
* 35歳以上:セロコンバージョンの可能性が低く、核酸アナログ療法によるウイルス抑制治療が選択される。ウイルス量が多い場合、IFNとの併用療法が行われる。また、核酸アナログ療法は催奇形性があるため、挙児希望の場合はIFNが行われる。
肝庇護療法
抗ウイルス療法以外に、ALTの正常化を計る目的で、以下が用いられる。ただ、肝庇護療法はC型肝炎には比較的効果はあるが、B型肝炎にはあまり効果を示さない場合も多い。
* グリチルリチン(SNMC:強力ネオミノファーゲンC®)
* ウルソデオキシコール酸(UDCA:ウルソ®・ウルソサン®)
* 肝臓加水水解物(プロヘパール®)
* 小柴胡湯(漢方):IFNとの併用は間質性肺炎のリスクが高まるとのことで併用禁忌薬
*-------------------------------------------
(以上、ウィキペディアより引用致しました)