ハコミセラピーのメリット・デメリット~まずはカウンセリングを受けよう!~
掲示板に頂いた貴重なご投稿から、情報を得たハコミセラピー。
そのハコミについて、調べるうちにそれが、万人向けではない、ということが
分かってきました。
ここでは、ハコミセラピーのメリットとデメリットについて書いてみようと思います。
ソレア心理カウンセリングセンターの高間さんがおっしゃるには
確かに、ハコミセラピーは感情を外に吐き出して、
気持ちが楽になれるという良い面も持っているのですが、
一方で、どなたにでもオススメすることの出来るものでは
ないのだそうです。
ハコミだけでなく、「なんとかセラピー」を
手放しでオススメできない理由は、相談者の方から
何が飛び出してくるのかは予測不可能だから、なのだそうです。
つまり、例えばトラウマなどが飛び出してきたとき、
どうカウンセラーが対応できるか。
高間さんのご経験では、なんとかセラピーの看板を掲げている方は、
なんとかセラピーしかやらない(やれない)場合が多いため、
勧めることを躊躇してしまうのだそうです。
高間さんも、確かにハコミセラピーは良いとお考えですが、
相談者の方が何を欲しているのか、その悩みの本質によって
相談の内容も治療のスタイル(なんとかセラピー)も
変わってくるだろう、とおっしゃっているのです。
それは、風俗 夫に悩んでいる女性が、例えば、
風俗夫の傷以外に、古いたくさんの心的外傷がある場合には、
ハコミセラピーを行ったところで、簡単には
感情は出てきづらいのだそうです。
また、パカっと蓋が開いたまま、あらゆる感情の渦が噴出し
収拾のつかない状態になることも少なくないとおっしゃっています。
場合によっては、治療しているときに、
治療による新しい傷を作ってしまうこともあり
(これを治療トラウマといいます)、
さらには、交代人格が出てきてしまうこともあるそうです。
いずれにしても感情を表に出すというのは必要なことなのですが、
その方法をどう選択するか?というところは
相談者の状態に合わせて選択されるべき、と
高間さんはおっしゃっています。
沙々は、ハコミセラピー自体は、非常に有益なものだと思います。
でも、まずは、それが相談者の状態に適しているのかどうかを
判断する必要があるんですね。
ですから、最初はまず、カウンセリングを受ける、ということからはじめて
ハコミが有効であるとわかった時点で、そちらに移行しても
遅くはないと思っています。