不妊治療中の夫の風俗通い[男性不妊の夫の気持ち]~あくさん、ごめんなさい~
不妊治療中の夫の風俗について、先日、あくさんという方から
初めて掲示板の方に書き込みがありました。
でも、もしかしたら、沙々のお返事の書き方が悪かったために、
ご気分を害されたのかな、と思いつつ、読んで頂けるか分かりませんが
記事を書いています。
あくさん、ご気分を害されたのなら、本当に申し訳ございませんでした。
苦しい中、このサイトを見つけて下さったのに、さらにストレスを与えてしまったかもしれませんね。
本当にごめんなさい。
ここでは、あくさんにお伝えしたかったことについて
書いてみようと思います。
不妊治療中の夫の風俗、残念ながらよく聞くお話ですね。
沙々の友人も、不妊治療をしていましたが、それはそれは壮絶でした。
実は、その友人夫婦ではありませんが、
沙々は奥様が不妊治療の最中に、風俗へ言ってしまった
男性に話を聞いたことがあります。
なぜにそういうことになってしまうのか?
奥さんは治療で苦しんでいる、それを知りつつ、なんで風俗に足が向くのか?
もともと、その男性とは知り合いであったので、
取材と称して、様々なことを話してもらいました。
この夫婦は、男性不妊というもので、いわゆる顕微授精でしか
奥様が妊娠する可能性がない、という厳しい条件のご夫婦でした。
奥様は、あくさんと同じように、痛い思いをして採卵を何度も行って
頑張っていらっしゃいました。
沙々がお話を聞いたときには、不妊治療は、もう6年目だと仰っていました。
忘れられないのは話を聞いたとき、そのご主人が涙を流されたことです。
沙々は、最初はこう思っていました。
◆奥さんが不妊治療中に風俗に行くのは、人間失格だ
◆そもそも男性側に原因があるので、治療に協力するのは当然だ
◆不妊治療中なのだから、セックスは奥さんとだけするべきだ
こんな考えでいたんです。
でも、ご主人の考えはこうでした。
◆奥さんが不妊治療中に風俗に行くのは、人間失格だ
確かにそうかもしれないけれど、不妊治療はやりきれない、というのです。
1番、愛している女性が、自分のために目の前で苦しんでいる、
申し訳なくて自分の力のなさに、やりきれない、そんな気分になるそうです。
男性って、もともと見栄っ張りの部分がありますよね。
自分の力を誇示したいと言うか、そういう部分が少なからずありますよね。
でも、男性不妊のためにそのご主人は、自分の自信が完全に喪失していたんです。
では、なぜ風俗へ行ったのか?ですが、これは無心になって
セックスをしたかった、ということでした。
何も考えず、気持ち良くなりたかったのだそうです。
この男性は、不妊治療で苦しんでいる奥さんが相手では、無心になって
セックスが出来なくなっていたそうです。
治療で奥さんが苦しんでいる、そんな状況を検査の際に目の当たりにして
奥さんがセックスの相手=妊娠を期待されてしまう、そんなストレスが
あったと言います。
本当は、2人でセックスを楽しみたいのに、セックスという行為の影にいつも
妊娠という言葉がちらついて、頭がおかしくなりそうだったと言うことでした。
かと言って、性欲は溜まる一方で、自分でも自分の性欲を
どうしたら良いのか分からなくなってしまった、イライラし始めて
どうしようもなくて、風俗へ行ってしまった、とのことでした。
◆そもそも男性側に原因があるので、治療に協力するのは当然だ
協力は惜しまない、でも、
治療の協力を、すればするほど、自分の無力さに打ちひしがれる思いで
苦しいのだと仰っていました。
でも、不妊の原因が男性にあっても女性にあっても、治療をするのは
女性の方ですよね。
なので、そんな奥さんに、普段からもっと労いの言葉をかけたり、
労いの気持ちを態度で明確に表したらどうか?と提案したんですが、
申し訳ない気持ちが先に立ってしまって、そこまで出来ないと
仰っていました。
「ごめんね」「ありがとう」という気持ちはあるのに、
それが素直に表せないと言ってました。
◆不妊治療中なのだから、セックスは奥さんとだけするべきだ
奥さんとのセックスは、もはや妊娠のための義務でしかない、とのことでした。
気楽にストレス解消のためのセックスは、風俗で、とのことでした。
理由は、前述したとおりで、セックス=妊娠という構図が
頭から離れることなく、まったく楽しめるものではなくなってしまったから、
なのだそうです。
それから、この男性は、奥さんから男性不妊ことについて
少し責められていたようです。
普段はそうでもなくても、奥さんが疲れてくると、
不妊治療のために時間もお金も使っていると言うことを
関係のないときに言われてしまって、辛いと仰っていました。
なので、余計に奥さんとのセックスが出来なくなって言ったのだとか。
話を聞いているうち、ご主人は本当に辛いと泣き出してしまわれました。
その後、このご夫婦には、幸運なことにお子さんが授かって、
その子ももう、小学5年生になります。
今、そのご主人が風俗に行かれているかどうかは分かりません。
でも、不妊治療は女性もかなり辛いけれど、男性の方もかなり辛い、
というのは事実のようです。
ただ、不妊治療が風俗へ行っていい理由には、絶対になりません。
愛する奥様を心底、傷つけたいのなら行けばいい。
上記の男性のように、苦しんで苦しんで、どうしようもなくて・・・
そんな場合でも、沙々は風俗へは行くべきではないと思います。
風俗へ行ってしまうことで、夫婦の信頼関係は
根底から崩れ去ります。
それだけでなく、奥さんの心に深い傷を残します。
この傷は、なかなか治りません。
それだけでなく、風俗で性感染症にかかってしまう確率は、
非常に高いです。
性感染症が原因となって、不妊になってしまう事もよく知られていることですし、
もし妊娠したとして、そのときすでにエイズに感染していたらどうしますか?
赤ちゃんに垂直感染してしまいますよ。
子供に感染させてしまったら、どう責任を取りますか?
いくら父親でも、責任は取れっこないです。
そんなこんなを考えたら、不妊治療が辛くても、ご主人は絶対に風俗に
行くべきではありません。
不妊治療は、夫婦が同じ方向を向いて、歯を食いしばって行うべきことです。
向き合ってよく話すのも必要だけれど、お互いに同じところに
ゴールを置いて、横道にそれないようにしたいものです。
~あくさんへ~
風俗へ通っているご主人とのセックスを断ってはいないという
ことでしたが、性感染症をうつされている可能性が高いです。
婦人科で検査を受けてください。
そのまま放置しておくと、後で後悔することになります。
早めに検査を受けてくださいね。
よろしくお願い致します。