風俗 夫とのカップルカウンセリングについて
ここでは、また高間さんのお力をお借りしまして(^^;
風俗夫と、カップルカウンセリングについて書いてみます。
風俗夫に悩んでいる場合、どのようなケースで
カップルカウンセリングが効力を発揮するのか?ということについて
高間さんにお伺いしました。
高間さんは、お互いが自分に治すべきところがあると
自覚しているときには、風俗 夫とのカウンセリングが効力を
発揮すると仰っています。
ただ、ここまでの関係になるのは難しいのだとか。
最低、相手がカップルカウンセリングを拒否していない場合は
なんとかなるかもしれませんが、風俗 夫が一緒に
夫婦でカウンセリングを受けようという気持ちになるまでに
時間がかかるのだそうです。
一方、カップルカウンセリングがうまくいかないケースとしては
相手がカップルカウンセリングなど必要ないと考えている場合になるそうです。
その場合は、相談者の方とだけ個人カウンセリングをはじめることになります。
ただ、ここで知っておくべきは、相手はカウンセリングに
登場してこないので、効果はないのでは?と思うかもしれませんが、
ところがどっこい、登場してこない人物にも影響を及ぼせるそうです。
例えば、カウンセラーがもっと風俗へ行くように進めてたよ、と
妻から風俗 夫に伝えてもらいます。
風俗 夫は、「へ~・・・面白いこというカウンセラーだな」と思いつつ、
調子に乗って風俗へ通うでしょう。
しばらくしたら、妻は夫に、夫の保険金の額を上げる相談をします。
そして今度は、カウンセラーからセックスとキスは拒否するように、
それからHIVには注意するように言われたよ、と伝えてもらいます。
これで感のいい夫なら、自分は殺されようとしているのかもしれない、
と思い風俗通いを止め、その変わり、カウンセリングに
登場するかもしれません。
(これを家族療法では、逆説的処方というのだそうです)
どのように夫を追い詰めるかは、妻がよく知っているので、
それをカウンセラーと一緒に考えるわけです。
風俗通いが軽い依存症であった場合、このごっこ遊びが効果があるそうです。
風俗ごっこを奨励するわけですね。
しかし風俗通いが根の深い問題であった場合は、
別の逆説的な方法が必要になるそうです。
逆説的な方法とは、相談者の家族のTPOに合わせた
オーダーメイドなやり方になります。
ここで紹介した例はほんの一例に過ぎません。
逆説的処方については、そういうやり方もある、ということです。
それをやらないといけないということではありませんし、
またカウンセラーなら誰でもできるというわけではありません。
そして逆説的処方は、それをカウンセラーが指示するタイミング、
それを相談者が行うタイミングがすごく重要です。
相談者一人がカウンセリングを受けることで、
その方は確実に変化していきます。
すると相談者に近い関係の人にも何からの変化が生じます。
こうやって相談に登場していない人にも影響を及ぼすことができる、
ということです。
(この基本になっている考え方を家族システム論とか、
システムズアプローチとか言います)
このように、カップルカウンセリングを2人そろって
行わなくても、個人のカウンセリングで十分、相手に影響を
与えることは出来ます。
なので、2人そろってのカップルカウンセリングが無理でも
問題を解決したいな、と思ったら、まずは1人でも
カウンセリングを受けてみましょう。
その際、問題をカウンセラーに持ち込んだときに、
率直にたずねるようにします。
「こういう理由で相談に来ました。」
「こういうふうになりたいです。」
「そのためには息子をつれてきたほうがいいでしょうか。」
「夫のつれてきたほうがいいでしょうか。」
「家族でくるのがいいでしょうか。」
このようにたずねてみて下さい。
そしてどうしていったらいいのか、カウンセラーと共同で考えます。
要は、カウンセラーにすっかり任せるのではなく、
あなたがカウンセリングの舵(かじ)を握る、ということですね。